興味深い歴史 その1
若槻内閣に代わって登場したのは政友会の田中義一内閣でした。
以後、昭和四年(一九二九年)七月二日、浜口内閣にバトンを渡すまで、この内閣が日本を率いていくことになるのですがこの時期に田中内閣が登場し、特異な内政・外交を展開したことは、その後の日本の歴史に大きなマイナスの意義をもっていました。
その点を明らかにするために、ごく簡単にこの二年余の日本の動きを概観することからはじめようと思います。
まず内政面からみると、田中内閣は金融恐慌の後始末を終えたあと、積極的に財政の膨脹をはてこかって景気を刺戟する政策をとりはじめました。