興味深い歴史 その9
昭和六年(一九三一)以降ともなれば、こうした政治の体質は、もはや日本ではあたりまえのこととなり、それが日本の急激な没落への道を開くことになるのですが、田中内閣はすでに、そういう日本の運命を予告していたといってもいいでしょう。
しかし、田中内閣の罪は、その外交面においていっそう大きかったそうです。
のちにくわしくみるように、このころ中国では民族革命が強力にすすめられつつあり、南京政府による全国統一の事業が急展開をしめしていました。
それとともに中国では、多年侵略をつづけてきたイギリスや日本にたいする反撹がはげしくなり、商品のボイコット、居留民にたいする圧迫などがしだいに強まりました。