育ち方 2

この前の続き^^


お母さんと男の子三人の生活でありましたが、彼はもうお母さんだけが頼りでした。


今でも、子どもの時のことを思い出して、それは、冬の寒い夜、火鉢を囲んで過していると、炭がポーンと跳ねて、お母さんの類の辺にぶつかる。


「あ、お母さんは死ぬんではないか」と思って、はらはら、どきどきした位、お母さんが心配だった、というふうに、親子が温かいきずなのもとに生活をしていたのです。


そのお母さんは、ご高齢で、亡くなられました。


そのとき也寸志さんはこういいました。


「自分は、今までの長い人生で、いろんな喜びや悲しみを経験してきたけれど、母に死なれたときぐらい深い悲しみというものは、知りませんでした。


ほんとうに、どうしていいか解らないほどつらかった」と。

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