モダンな洋館・・・京急安浦駅~京浜急行本線

この安浦一帯は、横須賀市の中心部から国道十六号に沿って、占い旅館や料亭が点在するひなびた旧市街となっている。

京急安浦は海を見下ろす丘陵にこぢんまりと建つ洋館造り。
切り妻屋根にはドーマー窓が設けられ、ファサードには格子模様の明かり取りが開いている。

赤い目板瓦のとんがり屋根は周囲の古い町並みによく似合い、各駅停車しか停まらない小駅ながら駅前に居心地のよい空間を作り出している。

開業は昭和五年(一九三〇)四月。

当時の湘南電鉄が黄金町~浦賀間を開業した。
やがて経営不振から打開策として線路を横浜駅まで延長し、京浜電鉄とドッキングして昭和八年(一九三三)には品川~浦賀直通運転を開始、これが京浜急行の元となった。

ちなみに湘南電鉄は当初、三浦半島一周の鉄道計画を持っていたという。

駅のすぐ隣には変電施設があり、改札を入ると地下道になり階段を上ってホームに出る。
昭和三十三年以前にはここに安浦遊郭があり、今でも海岸近くに凝った意匠の建築が数多く残る町でもある。

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